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| 突然ですが、私は猫好きです。家にやってくる野良猫にエサをあげてなつかせようとしています。努力の甲斐あって、足にすり寄ってくるまでになりました。遠くにいても、私が家に帰ってくると走って寄ってきます。 その野良猫が今年5月ぐらいに子猫を生み、お寺の境内に連れてきました。今ではその子猫も境内を住み処としています。 猫好きにとって子猫はたまりません。ついふらふらと子猫の方へ寄っていってしまいます。そうすると母猫が行く手に立ちふさがり通せんぼするのです。私の家の飼い猫がそばに寄っていっても、威嚇して追い払おうとします。 そうこうしているうちに、6月になり、私の家の猫が子猫を生みました。子猫の目が開いていない時には、母猫は子猫のそばを離れようとしません。 しばらく経つと子猫の目が開きました。母猫は子猫のそばを離れるようになりましたが、決して遠くには行くことはありません。子猫可愛さに、私が自分の手のひらや太ももの上に子猫を乗せたりすると、子猫は大きな声で鳴きます。それを聞きつけた母猫は、大急ぎで子猫のそばに駆け戻ってきます。そして、いつまでも子猫を抱いている私のそばを離れようとしません。子猫を箱の中におろすと、子猫のそばに寄っていって、まるで子猫を落ち着かせるように子猫を舐めるのです。 母猫がいつでもそばにいる、いつでも見守ってくれるという安心感があるからでしょうか、子猫は日に日に元気な姿で成長していきます。子猫は、母猫の心配を知ってか知らずか、行動範囲を広げ、箱の外に出て遊びはじめます。そして母猫の行動を見ながら大きくなっていくのです。この子猫たちもやがては大きくなり、母猫と同じように狩りを覚え、いつか親猫となり、子猫を生み育てていくのでしょう。 |
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| ※「法海」とは、仏法の広大なことを海にたとえている言葉です。 |