筑紫女学園報/2009年(平成21年)1月30日発行 No67
Chikushi Jogakuen Online Report
 
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大宰府キャンパスネットワーク 10周年記念事業を開催しました。

   昨年12月20日、太宰府キャンパスネットワーク会議発足10周年の記念事業が本学スクヮーヴァティーホールにて行われました。その様子を同会議のスタッフである大学・英語メディア学科1年生の中野千歳さんにレポートしてもらいました。
地域と大学の連携をめざして
   太宰府キャンパスネットワーク会議とは、太宰府市内にある8校の大学・短大と太宰府市からなる組織で、公開講座や施設開放など、その機能と情報を市民と共有することで生涯学習の推進に取り組んでいます。
   この会議が10周年を迎えたことを記念して「太宰府キャンパスネットワーク会議10周年記念事業」を、本学スクヮーヴァティーホールにおいて開催いたしました。記念事業は本学によるガムランコンサートでスタートし、続く第一部では、北京オリンピック柔道女子63kg級金メダリスト・谷本歩実選手を講師に迎え「一本柔道」という演題で記念講演を行いました。
   第二部では、パネリストとして九州国立博物館館長・三輪嘉六氏、太宰府天満宮禰宜・味酒安則氏、太宰府市長・井上保廣氏、福岡国際大学教授・柿本信夫氏、学生連絡会会長・山口雄一氏をお招きし、コーディネーターの九州情報大学准教授クリス・フリン氏の司会進行のもと、「大学・九州国立博物館・地域との連携したまちづくり」というテーマでパネルディスカッションを行いました。
講演中の柔道金メダリスト 谷本選手
今後も積極的な情報発信を
   今回の記念事業に参加し、記念講演では生き方について、パネルディスカッションではこれからのまちづくりについて熱く語られるのを聞き、多くの知識を得られる素晴らしい事業だと感じました。また、はじめは作業に慣れなくて少し大変でしたが、この事業を成功させようとスタッフが一丸となっている姿を見て、私も一生懸命に協力しました。
スチューデントアドバイザー主催の心理学講座に参加している様子。 スチューデントアドバイザー主催の心理学講座に参加している様子。
   記念事業を終えて、この事業だけにかかわらず、キャンパスネットワーク会議の行事を成功させるためには、スタッフをはじめ多くの人々が力を合わせること、そして、何より地域の人たちとの連携を密にしていくことが大きな鍵になると思いました。これから、なにかを企画するときは、今回学んだことを生かして素晴らしい行事を作り上げていきたいと思います。
大学・英語メディア学科1年
学友会渉外 中野 千歳

バリアフリーのトイレに改修しました
バリアフリーに改修後のトイレ 
   平成19年度から2ヵ年計画で行ってきた1〜4号館のトイレ改修工事が完了しました。このトイレ改修では古くなった内装を一新して、“ウォシュレット”機能を完備した洋式トイレの数を増やしました。また、各階に車椅子対応のブースを設置し、洗面台周辺もリニューアルしました。利用する学生からも、「綺麗で使いやすくなった」という声が多く届いています。トイレは学生や教職員が必ず毎日使う “大切な場所”ですので、今後も6号館、飛翔会館、8号館と年次計画によりリニューアルを進めていきたいと考えています。


就職の筑女 第11回
本学卒業生をご採用いただいている企業へ伺うこのコーナー。今回は仏教の教えを大切に保育へ取り組んでおられる「光和保育園」で、2年目を迎える本学O.G豊田美幸さんと、副園長の古賀美佐子さんにお話を伺いました。
保育士 豊田 美幸さんとプロフィール筑女で胸に刻んだ感謝の気持ちを次代へ羽ばたく子どもたちへ。
子どもたちの笑顔が保育士2年生の原動力。
  『先生、大好きっ!』って子どもたちが言ってくれるようになったんです!」。暖かい陽射しが降り注ぐ園舎で豊田さんの笑顔が迎えてくれました。幼い頃から先生に憧れていた彼女は今、保育士としての手応えを感じはじめているようです。
   「1年目は0歳児を担当し、2年目で4歳児を受け持つようになったのですが、最初はわからないことだらけでした。でも、近頃ようやく子どもたちとお互いのことを分かり合えるようになってきたみたい。休みの日の翌日は『先生、昨日はどうして来なかったの?寂しかったよ』なんて言ってくれる子もいるんです。必要としてくれているんですね。中には自分の気持ちを上手に伝えられない子もいますが、そんな子と他のみんなを繋ぐのも私の役目。一人ひとりをきちんと受け止めたいとの想いから、先生方にアドバイスを受けつつ日々夢中で勉強しているところです。もちろん、子どもたちに教えられることもたくさんあります。いい刺激をいっぱいもらっています」 (豊田さん/以下同)

「筑女の学友とは今も励まし合っています」
   そんな豊田さんにとって、同じ園で働く筑女の先輩たちは頼もしい存在です。また、共に学び、同じ仕事に就いた仲間とは、今も励まし合う関係が続いているようす。筑女で学んだことが今の毎日に役立っているとも語ってくれました。
   「先輩ゼミで聞いた職場の話や、ゼミの先生、進路支援課の方のアドバイスのお陰でここに就職することができました。大学の仏教教育をとおして胸に刻んだ感謝の気持ちを、筑女と同じく仏教を保育の根幹とする当園で、今度は私が子どもたちに伝えたい」。そう言って微笑む彼女の目標は、子どもたちと一緒に様々な経験を積んで成長し、1日も早く一人前の保育士になること。後輩に向けては「自分をアピールできるものを持つように」というメッセージを贈ってくれました。
松本真由美さん上司の方に伺いました 仏教を学んだ筑女出身者とは保育への想いが重なります。
これからの時代は
保護者への支援も保育士の責務です
   保育園は、就学前の子どもたちにとって人間形成の核となる、とても大切な時期を過ごす場所です。
それだけに、私たち保育士は一人ひとりの気持ちを汲み取り、しっかりと心を育てなければなりません。
ことに近年は以前にも増して技術力が求められ、保護者支援の役割も担うようになってきました。
   こうした状況に対応しつつ、当園では開園以来、仏教教育をとおして豊かな人間性を持ち、生き生きと活力のある生き方ができる子どもを育てるために、「基本的生活習慣を身につける」「お互いに協力し合う」「一生懸命に頑張る」「いのちを大切にできる」ことを目標に掲げて保育に取り組んでいます。
   その一翼を永年にわたって筑女出身者の保育士たちが担ってくれました。現在も豊田さんを含む7名が働いています。保護者をはじめ多くの方がおみえになる保育園にとって、礼儀正しく人と接することができる彼女たちの評価は高く、豊田さんは同期のリーダー役としても活躍するまでになりました。先輩たちに相談し、アドバイスを素直に受け止めて実行できる人だからこそ成長し、自信に繋がっているのでしょう。筑女出身者が子どもたちと心を通わせて寄り添う姿は、大学時代に仏教をとおして豊かな人間性が育まれた証なのだと思います。
   今、保育士を目指している皆さんも、素晴らしい先輩に続くために、いろいろな人との出会いや挑戦、自問自答を大切に学生生活を送ってください。筑女の推薦を受けた方なら全員採用したい―そんな想いで、皆さんをお待ちしています。
今回の登場企業
●法人名:社会福祉法人覚応会 光和保育園
●理事長:古賀 典磨
●設立:昭和46年4月1日 (設置認可 昭和45年10月30日)
●園児数:271名
●職員数:50名 (平成20年4月現在)
●平成20年度新卒者採用実績:5名
●事業内容:保育園運営 (延長保育・一時保育・学童保育有り。 子育てサークルも開催)

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