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最近、「環境」「平和」に関する提言や活動で、本校の生徒が相次いで高い評価をいただきました。高校2年生のラフマン・シャハナさんは、第16回全国中学・高校「かけがえのない地球を大切に」作文コンクールで、『きらめく星空計画』が見事最優秀賞を受賞しました。バングラデシュで見た「満点の星空」の経験から、「きらめく星空」をとおして「人と人との輪」を回復したいという計画が評価されたのです。また、高校1年生の大神桜子さんは、国連欧州本部、ベルギー、オランダを訪問し、核の廃絶、平和の実現を訴える今年度の高校生平和大使の一人に選ばれました。
折しも浄土真宗本願寺派・大谷光真ご門主は、「地球環境と核兵器の問題は、子孫への責任という意味でも、国境を超えた共通の責任という意味でも、一人ひとりの宗教的態度と深くつながります」(朝日新聞『私の視点』7月22日)と述べられました。また環境問題については、「環境をまもることは、仏教的な縁起、つまりいろいろなものが支え合っているという考え方に近いもの」で、自信をもって取り組むべきことの一つであると述べられています。(浄土真宗本願寺派『安穏』第2号) |
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人類を生存の危機に直面させている環境と核の問題は、同時に多くの人々が、その解決のために必死に努力することで「“いのち”のつながり」を人々に想起させ、確認するためのきっかけとなっています。宮城県気仙沼で牡蠣の養殖に携わる漁師・畠山重篤さんは、豊かな海の復活のために森に木を植える「森は海の恋人」運動を長年続けています。「森、川、海の有機的なつながりを見つめ直すことで、流域に住む人々の意識が変わってきました。人の心にも木を植える、とも言えると思います。」と、20年の活動を振り返っています。(毎日新聞5月27日)
人は一人で生きているのではありません。目に見える、見えない多くのつながりのなかで、網の目の一つとして支え合って生きています。本校生徒の活動や受賞は、“いのち”のつながりが見えにくくなり、“いのち”を軽視する諸事件が連続して報道される時代において大きな希望と言えるでしょう。 |
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