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大学・短大部トピックス
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授業って面白い

「授業=勉強=難しい」こんなイメージを持つ方も多いことでしょう。でも、教室からは驚きの声や笑い声も聞かれます。そこでこのコーナーでは「ウワサの講義」に潜入し、その模様をお伝えします。

仲間づくりの難しさや楽しさを体感するために
 昨年10月30日午後1時、学園祭の活気にあふれるキャンパスでは、スクヮーヴァティーホールに向かう人が増えてきました。間もなく教職生が演じる劇の幕開けです。
  この劇の発表は、教職課程履修生の実践教育の一つとして昨年度からスタートしたもので、他者との出会いや葛藤を避けて通ることのできない教師という仕事に就く備えとして、1つの劇を創り上げる過程の中でコミュニケーションや人間関係づくりを学ぶための取り組みです。今回は日本語・日本文学科、英語学科、人間福祉学科、アジア文化学科の4学科がそれぞれに、個性的な劇を披露してくれました。
  開演間近のロビーには円陣ができ、大きな掛け声が上がります。その誰もが弾けるような笑顔でいる様子から、既に何かを得ている充実感が感じられ、高揚した雰囲気の中で観客の期待も高まります。そして、司会の学生から劇を行う目的が説明された後、いよいよ幕が上がりました。

達成感に輝く瞳が涙にぬれたエンディング

 トップを飾ったアジア文化学科のメンバーは、「中国のロミオとジュリエット」と言われている有名な物語「梁山泊与祝英台」を自分たちで翻訳し、オリジナルの台本を制作。暗転したステージを走り、次のシーンのセットを用意する物音からも真剣さが伝わります。そして、次は英語学科が、映画「フォーチュンクッキー」をベースに、理解し合えない母と娘が、あるアクシデントを経て互いへの思いを新たにするまでを熱演。手拍子や笑いが客席に広がりました。
  こうして前半が終了し、休憩を挟んで日本語・日本文学科の「100万回生きたねこ」へ。客席のあちこちから登場する出演者の演技が、観る者を惹きつけ、感動のエンディングでは涙する人の姿も少なくありません。最後は、福祉の現場を絡めてストーリーが展開する「ごくせん」で、人間福祉学科のメンバーが見事に現代っ子の男子生徒を演じてくれました。
  発表が終わった後も、感動の涙に目を赤くして仲間と抱き合ったり、写真を撮ったりと、学生たちは興奮がなかなか冷めない様子。共にリハーサルを重ねたからか、学科を越えた友情も芽生えているようです。代表者からは「周りを知ることで、自分が見えてきた」「将来、必ずこの経験が役立つと思う」という話が聞けました。学科によって工夫も苦労もさまざまだったようですが、異口同音に成し遂げた満足感を語ってくれました。
  人生の尊さ、命の意味、自分以外への感謝や愛などをテーマとして選んだ学生たちに”筑女らしさ“を感じた人も少なくなかったことでしょう。


■CLASS DATA■
  受講者数:66名
 
授業の狙い:教師に必要とされるコミュニケーション能力や人間関係づくりを体験的に学び取る。
講義内容:4学科で組織する実行委員会を中心に計画を進め、各学科で劇のテーマと演目を選定。折々の問題提起以外は、「全て自分たちで行う」「全員参加する」という原則のもとに活動し、学園祭にて劇を発表する。

先生よりひとこと 担当:日本語・日本文学科 木村 政伸 教授
教育者に必要とされる素養を育む機会として活かして欲しい
教師は生身の人間が相手ですし、教育は多くの場合チームワークを必要とします。そこで、人とぶつかり合う経験が少ない今の学生に、劇の発表をとおして、もめごとや意見の相違を解決する能力を身につけて欲しいと思い、この実践を始めました。ですから上手に演じることが目的ではありません。意見の食い違いを無難に丸くおさめようとして、矛盾や壁にぶつかり、一旦ブレイクしてはまた創り上げていく。そういう経験が何よりも大切だと思っています。

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校舎の利便性がさらに充実。

 これまでの太宰府キャンパスの建物は中央にある道路によって、南側の1〜4号館と北側の5〜8号館とに分けられていましたが、今回この道路の上に連絡橋を架けたことで、キャンパス内の全ての建物が繋がれ、学生や教職員の移動の利便性が飛躍的に向上しました。
  また、平成17年度からの学科改編により、これまで生活学科が使用していた実験室や実習室を「学生自習室」に改修しました。この自習室では、学生が授業の合間に教材を印刷したり、常駐するアドバイザーに相談したりと気軽に利用できる交流の場所となっています。



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就職の筑女
本学の就職対策室には求人情報とともに、生き生きとした卒業生の仕事ぶりも聞こえてきます。そこで今回は本学の学生をご採用いただいている企業を訪ね、採用へのお考えや女性に期待される仕事についてお話を伺いました。

常に自己成長できる機会を与え続ける会社です

 (株)デンソーが開発した世界最先端の自動車部品・用品を九州のお客様に提供し、喜んでいただく会社、それが(株)デンソー九州です。エリアに密着した事業戦略を展開するため、2004年4月に(株)デンソー福岡支店と(株)デンソーサービス福岡を統合して誕生しました。
  ただし、変わったのは組織だけではありません。新しい人事評価制度を作り、誰もが十分に能力を発揮できる環境を整えました。また、業務改善活動「アクティブミーティング」や、社長以下全社員を前に一人ひとりがプレゼンテーションを行う年2回の「業務発表会」などをとおして、社員へ常に自己成長できる機会を与え続けています。

来年度の入社予定者は2名とも筑女生になりました

 我が社には仕事に男女差がありません。アシスタントという発想自体がないのです。こうした考えに基づき、今年は営業として4名の女性を採用しました。当然、戦力として期待していますし、可能性は無限大だと思います。彼女たちの中から将来は役員が生まれることだってあるでしょう。
  では、採用に当たって我が社が何を重視するかというと、それは、自分の気持ちや考えを持ち、自分の言葉で語れるか、また、今を変えようとする姿勢があるか、という点です。学校で振り分けた採用は行いません。その結果、図らずも来年度入社予定の2名とも筑女の学生さんになったことに、改めて筑女のレベル高さを感じています。
 

「自分なら、こうする」というスタンスが大切です

 筑女の卒業生には、我が社が経営するケータイショップで陣頭指揮をとっている人や、さらに新しい人事制度を作っている人、役員にプレゼンテーションをしている人もいます。どの仕事も少なからずプレッシャーはあるものの、我が社にはさまざまなチャンスがあるのです。
  だからこそ、欲しい人材は、あらゆることにアンテナを向け、「自分ならこうする。こう思う」というスタンスを持ち、また提案ができる人。(株)デンソー九州は、そんな人と一緒に、近い将来、九州でダントツのいい会社、夢を現実にする会社を創り上げたいと考えています。


今回の登場企業
●社名:株式会社デンソー九州
●創立:2002年4月1日●資本金:9,800万円
●年商:46億9,200万円(2005年3月期) ●従業員:136名
●事業内容:自動車事業、情報・通信事業、特販事業、ソフト開発事業、セキュリティ事業
●関連会社:(株)デンソー
●新卒者採用実績:12名(05年4月)

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カンボジア・スタディツアーに参加して

 私は、筑紫女学園大学発達臨床心理学科4年の中西朋美です。現代は知りたい情報は簡単に入手でき、自分の身をもって体感する機会が減っているように思います。私はこの4年間そこにこだわり、興味のあることに対し体験を重ねてきました。大学最後の夏休みに何か思い出に残ることをしたいと思い、「地球の歩き方」が主催している「カンボジア/スナーダイクマエ孤児院ボランティアツアー」に参加しました。これまでも難民や孤児について考えることはありましたが、必死に物乞いをしてくる幼い少年を目の前にして、言葉には表せない気持ちでいっぱいになりました。「戦後60年、一度も戦争をしていない日本はすごい」とガイドの方も話されていましたが、戦争を知らずに育った私たちには想像もつかない世界が沢山ありました。
  カンボジアでは日本にはない豊かな心を感じることができました。その一つとして「モイモイ」という言葉がよく使われていて、これは日本語で「ゆっくり、ゆっくり」という意味で、勉強や仕事など社会に追われる日本人にとって最も大切な言葉であるように思いました。
  孤児院の訪問にあたり、外部から人が入ってくるということは、そこで生活している人にとって迷惑であると考えていたので、育苗場の作業に参加させてもらう時間が子どもと触れ合う一番のチャンスだと思っていました。自分にできることはこれくらいしかないと思って草取りをしていたとき、「朋美さんはよく頑張りますね。あまり頑張ると疲れてしまいますよ」と気遣ってくれる子がいました。最後には手紙も書いてくれていて、丁寧な日本語に涙があふれてきました。なにより自分の思いを受け止められたようで、本当にうれしくなりました。
  子どもたちとの関わりは3日というわずかな期間でしたが、ありのままの姿を私たちにみせてくれ、改めて私に子どもの持つ純粋さ・素晴らしさを感じさせてくれる体験となりました。


全国大会や国体などへの出場に向け意欲的に頑張っています。

 私がライフル射撃を始めたのは高校1年の時でした。ライフル射撃と聞くと「危ない」というイメージを持つ方が多いかも知れませんが、ルールさえ守れば決して危険な競技ではないのです。
  ライフル射撃には様々な種目がありますが、私が主に練習しているのはビームライフル射撃と呼ばれるものです。ビームライフルはその名のとおり銃からビーム(光線)が発射され10m先の電子標的をめがけて立って撃ちます。これは立射と呼ばれ、(女子は)45分間で40発撃ち、点数の高さで勝敗が決まります。
  私の出身高校には県で唯一のライフル射撃部があり、学校の屋上には射撃場がありました。初めて部活の見学に行ったとき、先輩方が優しく教えて下さって自分も是非やってみたいという気持ちになりました。その翌日には早速入部届けを出しライフル射撃部の一員となっていました。
  高校を卒業した今でも福岡県のライフル射撃協会に入会し、練習しています。会員には出身高校の生徒をはじめ、成人の方もたくさんいらっしゃいます。月に一度例会が行われ、記録を計りますがそれだけではなく、会員同士の交流を深めています。その時には監督や他の会員の方に色々と指導をして頂けます。そのご指導のおかげで私は熊本県で行われた九州大会で4位入賞、静岡県で行われた第58回国民体育大会と今年岡山県で行われた第60回国民体育大会に出場するなど素晴らしい経験をすることができました。国民体育大会では良い結果は残せませんでしたが、福岡県の代表として出場できたことを嬉しく思います。
  射撃を初めて5年目になりますが射撃をしていてよかったと思うことは集中力がついたことです。また九州大会をはじめとする全国大会や国体などの大きな大会に出場できるチャンスがあるので、もっと頑張ろうという意欲がわいてきて、長く続けられる競技です。これからももっと練習を重ねよい結果が残せるよう頑張りたいと思います。そしてこれを機に皆さんがライフル射撃に関心を持っていただければ幸いです。

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