筑紫女学園報/2011年(平成23年)2月5日発行 No73
Chikushi Jogakuen Online Report
 
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大学・短大部トピックス
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全学礼拝で、青木新門氏による仏教講話を聴聞しました
映画『おくりびと』のキッカケとなった氏によるいのちのお話青木氏のお話しから、改めて“いのち”の輝きについて考えさせられました。

 本学では全学礼拝として、毎年、全学生・教職員を対象に「宗祖降誕会・創立記念日」「報恩講」の法要をとり行っています。全学礼拝では、本学の教員の他、全国の大学・研究機関、寺院などから幅広い講師を招聘して仏教講話を聴聞していますが、昨年11月17日、青木新門氏をお招きし、報恩講法要をお勤めしました。
 青木氏の著書『納棺夫日記』は、『おくりびと』の映画化のきっかけとなった、ご自身が納棺の仕事をされていた頃の体験記です。今回の講話は「いのちのバトンタッチ」というテーマでお話しいただきました。
 講話では、まず『納棺夫日記』が、『おくりびと』として映画化される経緯として、原作を読んだ本木雅弘氏からの強い要望があったこと。映画化の過程で様々な問題があり、最終的には、『納棺夫日記』のタイトルを使用せず、原作者から自身の名前を外すことで完成に到ったことなどをお話しくださいました。
 また、満洲へ疎開していた時の弟・妹との悲しい別れ。ご自身の経営していた店が倒産したことで冠婚葬祭会社に入社し、納棺専従社員となり、様々な人たちの死と向き合うことで、生に対する捉え方が大きく変わっていったことなどを伝えていただきました。
 青木氏は、講話の最後にご自身の詩を朗読してくださいました。

人は必ず死ぬのだから
いのちのバトンタッチが
あるのです
死に臨んで先に往く人が
「ありがとう」と云えば
残る人が
「ありがとう」と応える
そんなバトンタッチが
あるのです
死から目を
そむけている人は
見そこなうかも
しれませんが
目と目で交わす一瞬の
いのちのバトンタッチが
あるのです

 人の死とまっすぐに向き合うことで、私や私を取り巻く多くの”いのち“の輝きを知ることができる、そのことを味あわせていただいた講話となったのではないでしょうか。



馬術で国体入賞!これからも人馬一体を目指して… 岩崎 かおる(大学/日本語・日本文学科2年)
ゆめ半島千葉国体において、成年女子二段階障害飛越競技の様子 
 今年行われたゆめ半島千葉国体では、成年女子二段階障害飛越競技で第6位、成年女子ダービー競技で第5位になることができました。国体は2回目の出場でしたが、普段は出ることのない大きな大会で、強い選手も全国から来ていたということもあり、とても緊張しました。ですが、今回乗ったナリーダという馬はとても優秀な馬で、私のミスもカバーしがんばってくれて、入賞することができました。本当に馬に感謝しています。おかげでとても楽しい大会となり、他県の方々とも知り合うことができて、大変いい刺激になりました。
 乗馬を始めたのは、小学生の時にたまたま阿蘇の観光で乗ったのがきっかけでした。もともと動物が好きだったこともあり、自分よりもずっと大きな馬に乗り、触れ合えることが嬉しくてそれから競技として始めるようになりました。馬は体は大きいのですが、とても臆病で優しい動物です。愛情を持って接すれば馬のこともわかるようになり、自分のことを馬が認識してくれるようになります。ペットとは違いますが、癒されることもあり、競技ではパートナーとしてがんばってくれます。
 今後の目標は、大会でも落ち着いて馬の力を発揮できるような飛越をすることです。これからも、人馬一体を目指してがんばりたいと思います。


就職の筑女 O.Gと上司に伺う「筑女生のこと」 Vol.18
本学卒業生をご採用いただいている企業へ伺うこのコーナー。今回は、時代の変化に適応し、お客さまとともに成長する“九州No.1バンク”を目指す「株式会社西日本シティ銀行」の五条支店にて活躍中の本学O.G梶原弘美さん、そして支店長の後藤隆則さんにお話を伺いました。
株式会社西日本シティ銀行 五条支店 マネー・アドバイザー / 梶原 弘美 さん

福祉の勉強が今も私の礎仕事にとても役立っています

一人ひとりのお客様に最適なプランのご提案を
 梶原さんの名刺に「マネー・アドバイザー」という文字が入ったのは1年前のこと。後方事務からの係替えでした。現在は、来店されたお客様の資産運用に関するご相談をお受けするのが彼女の仕事です。
  「ほとんどのお客様は満期を迎えた定期預金のお手続きや入出金などのために来店されるのですが、お話を伺うと、資産運用の方法をご存じない方が多いんです。でも、資産運用はライフプランの中で、とても大切な要素。それをお伝えして、お一人おひとりに最適なプランをご提案したいと思っています。そのためには日々の勉強が欠かせません」
 目を輝かせながら仕事のことを語る彼女からは、とても充実している毎日が伺えます。その様子に、きっと学生時代から銀行を目指していたに違いないと、就活のことを尋ねると、意外にも、ぎりぎりまで進路に迷っていたとのこと。6年前の思いが蘇ります…。
多くの実習やOG訪問に視野が広がり進路を決断 
 「福祉の道も考えたんです。でも、実習での経験やOG訪問で感じたことを重ねて考えた結果、相手の方の置かれている状況や思いを汲んで行動するという筑女で学んだスタンスは、どんな仕事においても活かせることに気がつきました。それで視野が広がったんです。事実、ライフプランのご提案にもとても役に立っています」
 そんな梶原さんに筑女時代の思い出を尋ねると、「いろんなことを考える貴重な時間でした。校内でも実習先の福祉施設でも大人の方と接する機会が多かったので、学生だけの考えにまとまらず、大人の考えを吸収することができました。学生の間に社会人の方とどれだけ多く接したかが、就活でも社会に出てからも重要になると思います」と語ってくれました。
 そして最後には、「九州No.1を目指す銀行で、私もNo.1の銀行員を目指します!」とにっこり。その爽やかな笑顔に、一足早く春が来たようでした。
「男女の別がない当行には女性の支店長もいるんですよ」と語る後藤さん。上司の方に伺いました 女性らしさの中に秘められた熱い意欲を感じています
自分なりでいい勉強とは別の分野で後の自信になる経験を
 若いお客様から年配の方まで、どなたにも可愛がっていただける人。梶原さんは一言でいうならそういう存在です。常にお客様のニーズを汲み、その気持ちにスッと入っていける人柄が、多くの方の評価に繋がっているようです。
 お客様に対するその姿勢は、当行が最も大切にしている地域密着の方針を一人の行員として実践しているといえるでしょう。当行は、お客様のニーズや声を大切に、これからも地域になくてはならない銀行であり続けたいと考えています。
 そのためには、行員一人ひとりがお客様と上手にコミュニケーションをとれることが必須の条件。そうでなくては行内でも円滑に仕事が流れません。金融機関を目指す人は、大学時代に数多くの友達をつくり、コミュニケーション能力を磨いておくことが大切です。また、1つの目標に向かって仲間と力を合わせていく姿勢や、上下関係を正しく理解したうえでの集団意識も重要ですね。
 さらに、営業職には数字への意識や意欲も求められますが、この1年で梶原さんは男性と肩を並べるまでに成長してくれました。意欲的に生命保険、投資信託、外貨預金など、預り資産全般の営業に取組んでいます。女性らしい雰囲気を持つ一方で、芯がしっかりしているところも、彼女ならでは。これまではベテランがマネー・アドバイサーに登用されてきましたが、その中での抜擢にしっかりと応えてくれている姿には、今後もますます期待するところです。
 近年は若者がおとなしくなっている印象ですが、筑女生のみなさんは、ぜひ彼女に続いてください。大学時代に情熱を傾けて「これをやった!」と言えるものは、就活でも社会に出てからも、必ず活きるもの。当行はそういう人を待っています。

今回の登場企業

●社名:株式会社西日本シティ銀行
●設立:昭和19年12月1日
●従業員数:4,049人
  (平成22年9月30日現在)

●平成22年度
  新卒者採用実績:100名
●資本金:857億4,500万円
●店舗数:208


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