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![]() ![]() 筑紫女学園大学短期大学部附属幼稚園では毎年1月、報恩講をお勤めしています。この報恩講は、親鸞聖人がお浄土に還られた日に、そのご恩を偲び、報恩感謝の念を新たにする法要で、京都の西本願寺では毎年1月9日から16日にかけ行われており、附属幼稚園でも、1月16日(ちょうど親鸞聖人のご命日)にお勤めいたしました。 昨年まで附属幼稚園では、『らいはいのうた』で法要を行っていましたが、今年度からは、『幼児のおつとめ』をお勤めすることになり、園児たちは昨年12月ごろから練習してきました。この『幼児のおつとめ』は、1982年、浄土真宗本願寺派保育連盟が制定したもので『正信念仏偈』の最初の二句「帰命無量寿如来 南無不可思議光」の後に、念仏を加え、作曲家中田喜直氏によって作曲されたものです。 |
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![]() 『正信念仏偈』は、他の多くのお経(釈尊が説かれた説法を、釈尊入滅後、弟子によって編集されたもの)とは異なり、親鸞聖人の主著とも言うべき『教行信証(顕浄土真実教行証文類)』行巻の最後に記されているもので、親鸞聖人が書かれたお経ということができます。この『教行信証』の中の『正信念仏偈』にあたる部分の直前には、「しかれば大聖(釈尊)の真言に帰し、大祖の解釈に閲して、仏恩の深遠なるを信知して『正信念仏偈』を作りていはく‥‥」と記してあります。簡潔に訳すと「釈尊のまことの教えに帰依し、七高僧のお書きになった書物を拝読して、阿弥陀如来のご恩の深いことを知り、報謝の為に『正信念仏偈』を作ります」となります。つまり、『教行信証』は親鸞聖人が生涯をかけ聖人ご自身の信心の要点を記された書物であるのと同様に、この『正信念仏偈』も、聖人ご自身の信心の要点を簡潔に記されたお経ということができます。 |
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![]() ![]() 本願寺第八代蓮如上人は、この『正信念仏偈』に念仏・和讃を加えて、現在私たちが日常お勤めしている『正信念仏偈和讃』を制定され、日ごろのお勤めとすると定められました。以来、浄土真宗に係わりのある人はいつもこの『正信念仏偈和讃』をお勤めするようになり、このことから、浄土真宗聖典の最初には『正信念仏偈和讃』が記載され、報恩講では必ずお勤めされています。この意味では、非常に大切な、また、非常に親しまれているお経ということになります。 筑紫女学園中学・高等学校では毎年報恩講で「正信念仏偈和讃』を行譜でお勤めしています。附属幼稚園でも、今年度からこの『正信念仏偈』を基本とした『幼児のおつとめ』をお勤めすることにしました。 「帰命無量寿如来 南無不可思議光 帰命無量寿如来 南無不可思議光 南無阿弥陀仏 南無阿弥陀仏 南無阿弥陀仏」 |
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※「法海」とは、仏法の広大なことを海にたとえている言葉です。 |
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