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1973(昭和48)年の「親鸞聖人生誕800年、立教開宗750年」に際し西本願寺は、「あらためて聖人の教えが現代にいかなる意義をもつかを明らかにし、それを広く世に訴えたいという意図のもとに」一冊の本を出版した。それがこの『歴史のなかの親鸞』である。永らく絶版であったが、現在は永田文昌堂から再版されたものを手にすることができる。”あなたにとって、この一冊は“と問われれば、私は躊躇なくこの本を挙げる。![]() そんな私がいくらか親鸞と向き合おうとするようになった、そのきっかけを作ってくれたのが、この『歴史のなかの親鸞』である。 「歴史のなかの」とは、「人間の具体的な日々の営みにとって」と置き換えてもいいと思う。”親鸞の教えは人間とその社会に何をもたらすのか“、”私自身とこの社会にとってどのような意味を持つのか“。親鸞の生涯を描きながら、いきいきと語られるそれは、当時の私を根底から揺さぶった。逃避するのではなく私自身と私をとりまく状況に、親鸞の教えを基点として潜り込む。それが親鸞を開祖と仰ぐ寺に生まれた私のなすべきことではないか、と。 今でも逃避願望が頭を擡げる時、この本を読み返す。 |
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※「法海」とは、仏法の広大なことを海にたとえている言葉です。
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