森を探検!自然を発見!
南公園緑地
 5月のある日、リュックサックにお弁当とお茶、そしてお菓子を一つ入れて、小さな旅に出発しました。目的地は市立動物園の横にある南公園緑地。中央区では知る人ぞ知るスポットです。
 車道からちょっとだけ入り込むと、そこはもう緑地の入口。土や枯葉、そして緑の混ざった森の匂いが一気に漂ってきます。アスファルトの道から土の道へと変わったとたん、子どもたちの足取りは急に早まります。森ではじめて出会う起伏。道なき道。子どもたちはもうただ「キャッキャッ」と動き回ります。木の枝を握り、根っこを足場に上へ上へ登って行きます。散歩道として少しだけ整備された道以外は、あるがままの雑木林。がけを登ったり降りたり滑ったり、散歩道を探検したりと、子どもたちの動きは止まりません。動物園が見える場所もあり、「動物を見ている人」を見るというのもまたおもしろいものです。
 あれこれ森をめぐったあとはお弁当。屋外で食べるお弁当は、また格別です。森の匂いや空気を体いっぱいに感じ取って小さな旅は終わります。
 このように幼稚園では、季節を体感しに、子どもたちの足で行ける旬の場所を探して園外に出かけています。何よりも目で、体で、心で自然を感じ取ることが本当の経験と考えています。
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おとうさん、おかあさんからのQ&A
Q.  最近特に食事の「好き」「嫌い」を言うようになりました。なるべく食べやすいように工夫して調理したり、あの手この手を使って食べさせてはいますが、なかなかうまく行きません。園では給食やお弁当の時間がありますが、何か工夫されていることはありますか?
A. 食べてみよう! 嫌いなものでは、特に野菜を食べられない子が多いようです。しかし園では、まわりの友だちや先生が良い刺激になり、“あの子が食べているから”とか、“先生がおいしそうに食べているナ…”などで「食べてみよう」という気持ちが出てきます。例えば「トマトを食べるとほっぺがピカピカになるよ」「野菜はおなかのお掃除をしてくれるんだよ」「パワーがモリモリつくよ」など、子どもに“ピタッ”と感じ取れるような表現で「食べよう」という気持ちを引き出しています。ミニトマトに「チュッ」とするだけからスタートする子もいますが、それだけでも大いに誉め、“次もお野菜と仲良くなろう!”という気にさせています。献立の工夫ももちろん大切なことです。しかし、本来食事は楽しく、美味しくいただかないと意味がないと思います。神経質にならず、ほんの一口でも口にできた時を見逃さず認め、各々の段階を見守っていくようにしています。ただ、園と家庭とでは、若干子どもの姿に違いがあるかもしれません。園では子どもなりに頑張ろうとする姿を出すのです。家では絶対食べられないものでも、園では食べたりもします。でも、それができれば味を知り、他の場へつながるようになると思います。
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