 
漫画から専門書まで、本校の蔵書は多種多彩。中学校としては1万8000冊近く、高校生対象のものは4万2000冊以上を数えます。今後も、中学生に向けて、生き方を学ぶノンフィクション分野の書籍や地理・紀行物を増やしていく予定。高校は女性問題などを中心とした社会科学、環境問題に関わる自然科学の分野の書籍を充実させていく計画です。

図書館の細部を見渡してみると、他の図書館では目にすることのできない文献を数多く発見。中でもその筆頭は、総数296点にもおよぶ「黒田家文書」。江戸時代、福岡藩を治めた黒田家の家譜類、藩主略伝、藩日記類、その他藩政資料など、極めて資料価値の高いものが収められています。これら黒田家文書が本学園の所蔵となったのは昭和42年のこと。水月文英先生(2代校長)が東京の古書店で偶然発見され、郷土資料の散逸に心を痛めて購入されたそうです。
また、郷土史研究家の橋詰武生氏より寄贈された「橋詰文庫」も、6世紀頃のものと推定される「五郎山古墳出土遺物」が数多く含まれることから、高い価値を持つ文献と言われています。他に、発行部数が極端に少ないものとしては、西本願寺に原典を所蔵している「国宝
三帖和讃」などが挙げられます。
本校では、部外者の方でも事前に「許可申請」を出して頂ければ書籍や資料を自由に閲覧・帯出することが可能です。皆さんも一度、のぞいてみられてはいかがでしょうか。
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