その教育 しなやかで、ゆるぎない。 学校法人 筑紫女学園

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理事長メッセージ

仏教(浄土真宗のみ教え)を礎にした教育に自他ともに輝き、社会を世界を動かす

人とならん

令和5(2023)年 6月12日付けで、筑紫女学園理事長として着任致しました 柴田弘司(しばたこうじ)と申します。
 以前より、太宰府キャンパス・警固キャンパスを何度も訪れるたびに強く感じていたことは、それぞれに学びの環境が整い、それでいて旧き良き文化と伝統を継承しながらもこれからの新しい社会に即応した女子教育の実践環境が見事に調和、構築されている学園であるということです。
また、そこに仏教理念を基にした教育がなされているのも、女学園として他ではみられない筑紫女学園の特筆すべき点であり、魅力でもありましょう。

ここで学ばれる貴女(あなた)は生涯そのことに自信と誇りを持たれるであろうことを、私は確信しています。

 お釈迦様が説かれた『仏説阿弥陀経(ぶっせつあみだきょう)』に「青色青光(しょうしきしょうこう) 黄色黄光(おうしきおうこう) 赤色赤光(しゃくしきしゃっこう) 白色白光(びゃくしきびゃっこう)」という経文の一節があります。お浄土に咲く蓮の花はそれぞれの蓮の花の色に光り輝き、美しくその光を放っています。それぞれが精一杯に光り輝きながらも、それでいて他の色を抑え遮(さえぎ)るのではなく、それぞれがそれぞれの色をより際立たせ合いながら共に彩り輝く姿が説かれています。

 それはまさに、筑紫女学園の建学の精神「自律(じりつ)」「和平(わへい)」「感恩(かんのん)」という理念にあらわされています。その「知と心の女子教育」のもとに、一世紀以上にわたって大切に継承してきた教育なのです。
一人一人が多くのめぐみの中に生かされて自分の良さや可能性を自覚、認識しながら、あらゆる他者を尊い存在として認め合い、大いなる慈(いつく)しみの中に生かされていることに感謝しながら社会において力強く、それでいてしなやかでゆるぎない人生を歩むことができる女性を育んでいく教育です。

 しかし、残念なことに現代社会の在り方は、女性の誰もが、自身の思うところに沿って活躍できる社会としてまだまだ円熟しているわけではありません。将来の予測が困難な時代であるからこそ、その社会に挑戦し、間違いなく女性の力がこれから更に必要とされていく社会で、自らがその担い手となり、自らの培ってきた学識・見識をもって、新たな世界を切り開いていける女性を輩出していくことこそ筑紫女学園の存在意義でなくてはならないと思っています。

 この学園はそれに応えることができる学園であることに間違いはありません。
学園職員一同、建学の精神を同じく心に刻み、学生・生徒・園児とともにより良い教育を為そうとする筑紫女学園はこれからも、社会を、世界を動かしていく女性を育てていきます。

私はそれを広い視野で見守り寄り添っていきたいと思っています。

                                                              筑紫女学園理事長
                               柴田弘司