今月のことば

2020年のことば

2020.10

 筑紫女学園中学校・高等学校では、毎週1度の学年礼拝、月に1度の感謝日の法要が行われますが、これらの行事は何のために行われるのでしょうか。

 今月のことばの中にあるお念仏とは「南無阿弥陀仏」のことです。阿弥陀仏は“無量光仏”とも表現され、限りない光の仏様ともいわれています。ものに光を当てると影ができるように、仏様の智慧の光に照らされることで私たちの影、欲張りの心や怒りの心、自己中心的な心などの煩悩に惑わされる自分自身の姿に気づかされます。気づかされたことで、その心やおこないを改めようという思いも起こってきます。

 先日、人の悪口についての話を聴かせていただく機会をいただきました。その時に「自分はどうだろうか」と振り返ってみると、人の良いところももちろん言っていますが、それ以上に悪口や欠点を口にしている自分に気づかされました。 

 仏様の智慧の光に照らされて自分自身の姿に気付かされるとは、仏様のものさしで自分自身をみることです。その時、私たちの心の中に慚愧の心が芽生えます。慚愧とは「自分の見苦しさや過ちを反省して、心に深く恥じること」という意味の言葉で、この心によって私たちは自分の過ちを改めようという心が生じるのです。

 今月のことばの「念仏というのはつまり自分が自分に対話する道」とは、仏様の限りない光に照らされながら自分と向き合うことの大切さを伝えることばです。

 浄土真宗の仏事には、仏様の前に座って手を合わせ、智慧の光に照らされながら自分と向き合い、生かされている自分に気づかせていただくという意味があります。本校の仏教行事も、手を合わせ、いろんな先生方の話を聴かせていただきながら自分と向き合うために行われています。心静かに自分を振り返る礼拝の時間をどうか大切にしていってください。

 (文責:宗教科)