これまで本校が輩出してきた卒業生はさまざまな分野で自分を生かし活躍しています。

学業も、学校行事や課外活動も、
筑女には全力で取り組む生徒を
全力で応援してくれる土壌があります。

弁護士(日本及び米国ニューヨーク州)

古賀 桃子さん

2008年度卒

卒業後は九州大学法学部で4年間学んだ後、早稲田大学大学院法務研究科に進学し、日本の司法試験合格後は法律事務所で弁護士として5年間勤務した後、南カリフォルニア大学ロースクールに留学し、アメリカ法を学びました。その後、ニューヨーク州司法試験に合格し、現在はロサンゼルスの法律事務所で弁護士としての研修を行っています。今後は国際弁護士として、日本と海外との間のビジネス活性化に貢献できればと思っています。在学中は、夏休みに海外語学研修で3週間カナダにホームステイをするなど、多くの経験をさせてもらいました。筑紫女学園は、普段の学業においても学校行事や課外活動においても、全力で取り組む生徒を全力で応援してくれる土壌があります。在学中に自分の好きなことに全力で取り組めたことが、後々私の人生において「自分が決めた目標に全力で進む」という姿勢に繋がったのだと思います。

「これは女子の役割」という
概念がない環境での学校生活が、
男性が多い職場に抵抗なく飛び込めた
一因だと思います。

北九州市立医療センター 整形外科 医師

宮房 玲奈さん

2012年度卒

卒業後は佐賀大学医学部で6年学び、初期研修2年を経て九州大学整形外科学教室に入局しました。現在は整形外科医として様々な病院で経験を積んでいます。中学では生徒会長として生徒会活動に明け暮れる日々を送り、学校行事に全身全霊を捧げていました。クラスには性格、趣味、得意不得意が異なる女子が何十人も集うわけですが、クラスマッチやコーラスコンクールに向け、みんなが同じ目標を目指す一体感や達成感が好きでした。筑女は女子校なので、生徒会長も応援団長も全部女子がするという環境があります。それが整形外科という圧倒的に男性が多い職場に、抵抗なく飛び込む一因になったかもしれません。また、筑女で出会った友人は、仕事も女性としての人生も頑張っている戦友のような頼もしい存在であり、彼女たちの存在は私にとって何にも代え難い宝物です。筑女での出会いはきっと、みなさんの“力”になります。

勉強も学校行事も、全力で取り組む。
一緒に頑張る友達の存在が励みとなった、
私の人生にとって
“かけがえのない6年”でした。

慶應義塾大学病院 皮膚科 医師

雪野 祐莉子さん

2006年度卒

卒業後は医師を志し、福岡大学医学部へ進学し、卒業後は2年間の臨床研修医を経て、慶應義塾大学皮膚科学教室へ入局しました。筑紫女学園在学中は、中学ではソフトボール部に所属し、部活に明け暮れる日々を送っていました。学校行事が大好きで、高校では紫苑祭や体育祭実行委員の一員としても積極的に参加していました。友達と過ごす時間が大好きで、友達と共に何かをやり遂げる、そのためにいつも全力投球でした。心から信頼できる友達の存在は励みになり、受験の時には、頑張る友達がいたからこそ自分も頑張れたと思います。そして、そんな私達生徒をいつも優しく見守り、背中を押してくれたのは先生方でした。いつも親身に、そして真剣に向き合ってくださる先生方にどれだけ救われたことでしょう。友達や先生との出会いは私にとって大切な宝物であり、その出会いがあったからこそ今の私があると思います。筑女で過ごした日々は人生の中では“たった6年”ですが、私の人生にとって“かけがえのない6年”でした。みなさんも筑女で楽しく充実した学校生活を送ってください。

アメリカ留学という選択ができたのは、
失敗を恐れず行動力のある仲間に
囲まれていたおかげだと思います。

プロバスケットボールチーム・通訳

綾部 舞さん

2004年度卒

在学中はバスケットボール部に入部し、部活と勉強の毎日でした。文武両道は大変ではありましたが、それをやり通す忍耐強さ、それを共にやり抜いた仲間との信頼や友情は、筑女でしか培えないものだったと感じています。卒業後はアメリカへ留学し、語学を学んだのちにハワイ大学で2年間バスケットボール部に所属しました。進路を決める際に留学という決断ができたのも、1つの目標に向かって切磋琢磨し、失敗を恐れず行動力のある仲間に囲まれていたからだと思っています。その後、大好きなバスケットボールを仕事にしたいとの思いで、アメリカ生活を通して習得した英語力を生かし、今の通訳の職に就きました。今は女性が活躍できる時代になり、さまざまな分野で輝いていますし、自分が進みたい道をサポートしてくれる環境が筑女には整っています。私も“好き”を突き詰めた結果が自分の仕事につながっています。みなさんも希望を持って、ぜひ自分のやりたいことに挑戦してほしいと思います。

国際色豊かな海外の大学で、
日本人らしく生きていく。
筑紫女学園で養ったしなやかさと強さが
自信になっています。

University of Debrecen 医学部(ハンガリー)

金子 ひよりさん

2018年度卒

小学生の時に学校説明会と体験授業に参加し、そこでこの学校に通いたいと思ったことは今でも覚えています。中学時代に所属していた音楽部で、大会に向けて部員全員と頑張ったことは今でも心の支えです。試験前は下校時間まで学校に残り、図書館やワークスペースで友人たちと勉強していました。勉強に集中できる場所が学校内に多くあり、先生方に気軽に質問できる環境があるのはこの学校の一つの利点だと感じます。私は現在、ハンガリーの第二の都市にあるデブレツェン大学で医学を学んでいますが、一度も訪れたことがなかった国で生活をし、大学に通うという選択をするのはそれなりに覚悟は必要でしたが、たくさんの方々にお話を聞き、熟慮の上この選択をしました。大学ではよく「礼儀正しく素敵だね」と言われます。これは筑紫女学園で六年間過ごしてきたからこそだと感じています。校門での一礼の習慣や日本らしさを感じられる茶室がある学校で、当たり前のことが当たり前にできるように育ててくれた学校のおかげです。留学先で他の国のことを知ることも大切だと思いますが、日本のよさを知ってもらうのもまた、留学の醍醐味だと思います。将来のことを考える大切な時期を、伝統ある筑紫女学園で過ごせたことは私にとってとても貴重な時間でした。夢が決まっている人もそうでない人も、筑紫女学園で様々な行事や活動そして仏教の教えからの学びは、きっと世の中での自分の役割や生き方を見出せると思います。

多様な個性、価値観を理解し尊重しながら、
同じ方向に進む姿勢を学びました。
これからの社会との向き合い方を
教えてくれた筑紫女学園での日々。

経済産業省・デジタル庁 企画官

津脇 慈子さん

2000年度卒

在学中は中・高ともに書道部で、学園祭や運動会といったイベントや委員会活動などにも積極的に参加し、とても楽しかった学校生活でした。心許せる大切な友人たちに出会い、今でもその関係は続いています。私の人生の宝です。 東京大学法学部に進学し、卒業後に経済産業省に入省。通商政策やエネルギー政策、情報通信産業政策、中小企業政策、金融機関の監督や企業法制の改正などに携わってきました。最近は、キャッシュレス推進策(キャッシュレス・ポイント還元事業)の企画・立案・執行をキャッシュレス推進室長として担当。また、GoToキャンペーンの企画も担当しました(GoToキャンペーンの名付け親です)。コロナ禍で行政のデジタル化が喫緊の課題となってからは、国・自治体・社会のデジタル化の司令塔である「デジタル庁」をゼロから立ち上げたところです。また、仕事柄、多様な分野・価値観の人や考え方に触れることが多いですが、それぞれの個性・特性・主張を理解・尊重し合いながら、同じ方向に向かって進もうとする今の自分の姿勢は、筑女で育んできた考え方のおかげだと思ってます。校訓「自律・和平・感恩」は本当にいい言葉だなと思います。社会との向き合い方を教えてくれた、たくさんのステキな出会いに満ちた筑紫女学園での日々に今でも感謝しています。