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幼稚園のトピックス

幼稚園の第35回運動会、待望の新グラウンドで開催!
晴れ渡った空の下、たくさんのドラマが繰り広げられた幼稚園運動会。 生まれ変わったグラウンド
 10月8日、日曜日、澄み渡った秋空の下、幼稚園の第35回運動会が開催されました。ここ数年、中学・高等学校新校舎建築のためグラウンドが使用できず、本園の運動会は近くの小学校の運動場を借りて行ってきましたが、今年、待ちに待ったグラウンドが完成しました。その立派なグラウンドの使い初めが、幼稚園の最大の行事である運動会となったのです。
 当日早朝、足跡ひとつないまっさらなグラウンドにテントが立ち並び、万国旗が飾られ、あっという間に運動会一色になりました。
 現在、幼稚園で教諭を務める私たち二人は、中高時代の6年間を本学園で過ごしてきました。当時、毎日のように同級生と机を並べて授業を受け、休み時間には楽しい会話で盛り上がった思い出の場所です。そこに建っていた旧校舎には多くの先輩方が私と同じような思い出を持っていらっしゃることでしょう。その旧校舎内にショベルカーが入り、たくさんの思い出が詰まった校舎が壊されていく様子には寂しさを覚えましたが、その後数年を経て、私たちの思い出の地は、新たな思い出を作る場所となり、このグラウンドも生まれ変わったのです。


年長組の子どもたちのがんばる姿に大きな喝采!
 運動会は年長組の「組体操」でスタートしました。年少組はかわいい姿で元気にお遊戯し、初めての運動会とは思えないほどでした。そして、年中組は体より大きな玉を4人で息を合わせて運ぶ「大玉リレー」を通じて、クラスの団結力を高めました。その後もそれぞれの学年ごと、どの競技も順調に進みました。中でも幼稚園生活最後となる年長組の子どもたちによる「ソーラン節」や「リレー」では観客席から大きな拍手がわき起こりとても印象的でした。
 このように、たくさんのドラマと感動の場面を繰り広げ、心も体もたくましく成長した子どもたちの元気と笑顔を見ながら、私たちも教諭として母校のグラウンドに立てたことに大きな喜びを覚えた一日となりました。

幼稚園 教諭 吉居 真理
養護教諭 吉田 恭子


幼稚園敷地内にあった楠の木、生まれ変わる!

幼稚園の歴史を見守ってきた楠の木
園庭に4脚設置された、楠の木のベンチ。  本園は薬院側の坂を登りきった、小高い丘の頂上にあります。警固キャンパスの一角にある幼稚園の周囲は都市化を逃れ、たくさんの緑に囲まれています。その周囲の緑の中に特に大きい楠の木がありました。幼稚園が生まれるずっと前から、この警固の地に楠の木は立っていたのだと思います。
 今回、警固キャンパスの整備工事のため、この楠の木が切られることになり、その日は突然、やって来ました。大きなチェーンソーの音、生々しい木のにおい……子どもたちも、職員も、そして保護者の方にとってもその音とにおいは、我が身を切られるような痛みを伴いながら耳を、鼻孔を刺激しました。
 夏には大きな日陰を作り、秋には子どもたちのクライミング遊びの基地になり、時には大きな腕で子どもたちをぶら下げてくれた楠の木。そんな楠の木のことを、”かわいそう“”何とかならないものか?“…私たちの誰もがそう思い、知恵を出し合い、楠の木を生まれ変わらせることにしました。
 まず、小さな切り株を裏庭に置き、子どもの”ごっこ遊び“の台や椅子としました。そして、大きな木の幹は保護者会にお願いし、今年度の卒園記念品として園庭のベンチに加工していただきました。
 自然のままの形を生かしたベンチは、園の風景と見事に溶け合い、ずっと前からそこに在ったかのように座っています。お迎えにみえたお母さん方が、子どもの遊ぶ様子を眺めながら、ベンチの陽だまりにこしかけられている姿には、ほのぼのとした温もりが漂っています。幼稚園を見続け一緒に育ってきた楠の木は、形は変わりましたが、命をつないでまた私たちを見ていてくれるのだと思います。

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